‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 少女は、焼酎を口に含むと、少年の傷の、特にひどい箇所に吹き付けていった。




 吹き付ける度に、少年が呻き声を上げる。




 意識が戻ったのかと、少女は期待したが、そうではないようだ。




 沁みた傷口に、無意識に反応したらしい。




 傷口の汚れを拭こうとしたところで、少女は、少年の左手が握りしめられているのに気付いた。




 少女が、不思議に思い、その手を広げようとする。
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