‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 僅かに触れただけで、その本質を見抜ける程、少女は、その外見からは想像もつかない程の長い時を、生きているのだ。




 そして、恐る恐る、指を再び、勾玉へ伸ばす。




 チョコンと触れ、サッと手を引く。




 衝撃は、もう起きない。




 暫くは、警戒するように見ていたが、やがて、少女の表情は、好奇心に満ち、悪戯を企んでいる時のような、どこか人の悪いものへと変わっていた。
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