‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「ホント。

兄者に、いいお土産が出来たよ!」




 にんまりと、微笑んだ。




 少女が、それでもまだ、警戒するように用心深く勾玉を摘(ツマ)む。




 それを、腰からぶら下げている小袋の一つに入れた。




 そして少女は、やるべきことを思い出したように、懐から手ぬぐいを取り出すと、一見無造作に見える手つきで、しかし丁寧に、少年の体に付いている泥と血を、拭っていった。
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