‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
 誰も、立ち入ることが出来ないはずの蔵を、破れる者など居るはずがない。




「蔵を破ったのは、余の愚息じゃ」




 秀郷の言葉に、膩玖の目が、驚愕で見開かれる。




 しかし、それと同時に、どこか納得した風であった。




「吉虎丸(キチトラマル)様が!?

・・・・・・なるほど。

“神隠すの咒”・・・・・・でございますか」




 膩玖の口調は、確かに納得したものであったが、その表情は苦虫を噛み潰したようであった。
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