‡G†O†D†s‡〜討魔の一刀〜
「花鵠國の杉原様のもとへ、書状を届けてもらいたいのだ」




「花鵠國!?」




 靉苒が、素っ頓狂な声を出す。




「花鵠國が、どうかしたかね?」




 寔禮が不審がり、探るように靉苒を見た。




「ああっ!

いえいえ、何でもないです!

ちょうど、あたしも、花鵠國のほうへ行ってみたいなぁと」




 えへへ、とごまかすように、靉苒が笑った。
< 94 / 445 >

この作品をシェア

pagetop