only love
そんな日が続いていたある日、彼はこんなことを言った。



琥珀「黎に伝えたい事がある。
まだ中学生の黎にこんなこと言うのって、困らせるだけかもしれないけど。
オレは、黎が好きです。いつも楽しげに話してくれる黎。オレの傍に居て欲しいって
思いました。こんなオレだけど、一緒に居てくれませんか?」



あたしはその言葉が嬉しすぎて、しばらく呆気に取られてた・・・。

そんなあたしをみて、彼は

琥珀「やっぱりダメか。変なこと言ってごめんね。忘れて。」
と言って踵を返した。

これが最後、お別れのように

寂しい背中をこちらに見せて


私はとっさに言ってた。
黎「待って!」


彼は止まって、振り向いてくれた。
琥珀「ん?」

いつもどおりに返事してくれる、彼。

黎「あのっ、あたし、いつも本屋さんに居てくれて、あたしといろんな話をしてくれる。そんな琥珀さんが好き・・・なのかも。まだね、自分のこの感情に自信がもてないの。曖昧でごめんなさいっ。だけど、それでよければ一緒に居てほしいです。」


なんとか言った。
ドキドキして、落ち着いてくれないあたしの心臓。


琥珀「ほんと?ありがとう。曖昧なものでも、そう言ってくれたのはすごく嬉しい。」

そんなこんなで、両思い?になれたのかな。




最近あたしはご機嫌で。好きかなって思う人に告白されたんだもん。

嬉しいに決まってる。


そんな楽しい毎日が続いた。


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