I need you ...
「愛してる」って言って。

だきしめながら


囁いて。


私だけがトクベツだと言って。





真っ赤な顔のあなたに


思いっきり抱き付いてあげる。


大きな背中は、


手が届かないけど、


あなたがどこにも行かないように、


あなたのお気に入りのシャツをギュッとつかんで、


離してって言っても離してあげない。


半分冗談。…半分本気。


困らせたくないけど、


好きなんだもん。





でも、やっぱりいいわ。


あなたが不器用に抱き締め返してくれただけで、
こんなに胸がいっぱいなんだもん…


「愛してる」なんて言われたら、あたしどうなっちゃうんだろ?


あなたはそのまま私のそばにいてくれたらそれでいいの。


キスだって私からするわ。


背の高いあなたに合わせて、一生懸命背伸びする。


でも、




不意打ちにかがんでキスするなんて、


反則だわ...








「愛してる」って言ってあげる。


ギュッとだきしめて、


甘いキスをあげる。




私のトクベツだって
教えてあげる。



< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop