僕が君を好きになった理由
プロローグ
僕の住む街
人口約3万5千人。

僕のいる校舎
男女共学、全校生徒約150人。

これが、僕の世界だ。

17歳の僕の世界。

そこは、全国区で有名な
下着製造メーカーの
工場が立ち並び
その工場に勤める会社員と
その家族達が暮らす
工業団地が有名な小さな街。

僕はここで生まれて
工場で下着を作る父と
近所のスーパーでパートをする母
そして、3歳までは美少年
その後は、暴走族のヘッドとなり
今は自称「商社マン」という
怪しい3つ上の兄がいる
4人家族の中で育った。

これは、僕の物語。

正確に言うと
僕の恋物語だ。

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