感情のない彼氏
第一章
出会い りな
転校初日、
ドキドキする…
あ〜やばいよー…
教室が近づいてきた。
『3年2組』
…
『戸島さん、入って』
――ガラガラッ
ザワザワザワ…
『はーい静かに〜!
転校生の戸島りなさん。
今日から3年2組の
仲間だからね、
仲良くしてくださいね』
あたしの紹介が終わる。
『じゃあ一言挨拶して』
えーっまじかよ…
転校してそうそう…
心臓バクバクだしっ
「戸島りなです
よろしくお願いします
やっとの思いで
名前を言った。
『じゃあ…そこ座って』
指定された場所に
着席した。