風の旅
そんな気持ちから、悪戯してみたくなった。
「扱いに慣れてるのはそのせいだけじゃないかもよ?」
少し真面目な顔をして、瑞姫に迫ってみる。
・・・まぁ、嘘だけど。
彼女なんか、1回、しかも中学の時しかいたことないけど。
どういう反応返すかな、なんて意地悪い笑みを心の中でしていたら、ぷふ、っと笑いだし、
『嘘だー。だったら私に抱きつかれたくらいで赤面しないよー』
とまんまと上げ足を取られて、今度は首に腕を回してきた。
「・・・そうですよ、そんなに経験ありませんよ!てゆーか瑞姫だけで十分だし!」
悔し紛れにそう言って、なぜだか少し赤面している瑞姫の脇腹をくすぐってみた。
そうしたら、威力がやたらに絶大で、瑞姫は声にならない声をあげて笑いだした。
面白くて続けていたら、瑞姫の顔がすぐ目の前に来た。
―――から、当然のように、キスした―――
*
「扱いに慣れてるのはそのせいだけじゃないかもよ?」
少し真面目な顔をして、瑞姫に迫ってみる。
・・・まぁ、嘘だけど。
彼女なんか、1回、しかも中学の時しかいたことないけど。
どういう反応返すかな、なんて意地悪い笑みを心の中でしていたら、ぷふ、っと笑いだし、
『嘘だー。だったら私に抱きつかれたくらいで赤面しないよー』
とまんまと上げ足を取られて、今度は首に腕を回してきた。
「・・・そうですよ、そんなに経験ありませんよ!てゆーか瑞姫だけで十分だし!」
悔し紛れにそう言って、なぜだか少し赤面している瑞姫の脇腹をくすぐってみた。
そうしたら、威力がやたらに絶大で、瑞姫は声にならない声をあげて笑いだした。
面白くて続けていたら、瑞姫の顔がすぐ目の前に来た。
―――から、当然のように、キスした―――
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