風の旅
Ⅲ
現実問題
なんだかやたらに幸せで、そんな毎日はそれから2週間ほど続いた。
告白らしいことはしていなかったけど、気づいた時には当然のようにキスして、当然のように好きと言って、当然のように抱き合っていた。
季節は夏真っ盛りの暑い毎日だったけど、そんなの気にせずに、二人でくっついて眠っていた。
瑞姫は嫌がらなかったし、むしろ嬉しそうに、瑞姫からすり寄ってくることが多くなった。
でも、瑞姫は、けして自分のことをしゃべろうとしなかった。
なんであんなところで雨に打たれていたのか、結局聴けずじまいでここまで来てしまった。
それに、これからのことをいろいろ考えたら、やっぱりしっかり聞かないといけないんだけど・・・。
そう、金銭面の問題とか。
俺はまだ学生だから、両親にも世話になってるし、バイトで稼いで来る月々の収入なんて10万にも到底満たない。
そんな中で瑞姫を養っていけているのは、まぁ節約もしていたけど、瑞姫にかかる費用が、少なかったからだ。
最初こそものが全くなかったから多少は買ったけど、それ以降は、瑞姫は外を怖がって買い物に出たりしなかったから、気をつけていないと瑞姫に何も買ってやっていないような状態になるくらいで、しかも瑞姫はあんなに料理がうまいのに、瑞姫自身の食べる量がものすごく少なかった。
だからやっては来れたけど・・・。
*
告白らしいことはしていなかったけど、気づいた時には当然のようにキスして、当然のように好きと言って、当然のように抱き合っていた。
季節は夏真っ盛りの暑い毎日だったけど、そんなの気にせずに、二人でくっついて眠っていた。
瑞姫は嫌がらなかったし、むしろ嬉しそうに、瑞姫からすり寄ってくることが多くなった。
でも、瑞姫は、けして自分のことをしゃべろうとしなかった。
なんであんなところで雨に打たれていたのか、結局聴けずじまいでここまで来てしまった。
それに、これからのことをいろいろ考えたら、やっぱりしっかり聞かないといけないんだけど・・・。
そう、金銭面の問題とか。
俺はまだ学生だから、両親にも世話になってるし、バイトで稼いで来る月々の収入なんて10万にも到底満たない。
そんな中で瑞姫を養っていけているのは、まぁ節約もしていたけど、瑞姫にかかる費用が、少なかったからだ。
最初こそものが全くなかったから多少は買ったけど、それ以降は、瑞姫は外を怖がって買い物に出たりしなかったから、気をつけていないと瑞姫に何も買ってやっていないような状態になるくらいで、しかも瑞姫はあんなに料理がうまいのに、瑞姫自身の食べる量がものすごく少なかった。
だからやっては来れたけど・・・。
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