風の旅
瑞姫がこの辺で知っているといえば、瑞姫を拾った、一緒に散歩した公園くらいだから、絶対そこにいるはずだ。
けれど噴水のところにはいなくて。
でも絶対にここにいるような気がして、公園を一周してみたけど、どこにもいなかった。
「・・・くそ・・・!」
俺があんなことを聞いたせい?
後悔と自分への腹立たしさが腹のあたりでぐるぐる混ぜこぜに渦巻く。
一か月近く一番そばにいて、結局、何にも瑞姫のことを分かってなかったのか、俺。
とりあえず噴水の広場に戻ってきても、やっぱり瑞姫はいなかった。
けれど、・・・なんだ?
その時はじめて気がついたけど、噴水の池の中から、ひも?みたいなものが伸びている。
なんだろう。
また、嫌な予感がする。
心臓が、気持ち悪いくらいにどくどく、脈打っている。
予感が俺の脚を勝手に動かして、早く早く噴水のところにいこうと急かした。
でも足はなんだかもつれるし、そんなに距離なんてないのに、全然噴水が近くならないし、怖いくらいだった。
そして、瑞姫を見つけた、あの時の記憶が、やたらと頭の中でぐるぐると回っていて、空がどっちか、わからなくてなってしまいそうだった。
やっとの思いで噴水にたどりついて、その池の中をのぞいた瞬間。
あんなにどくどく脈打っていた心臓が、止まったような気がした。
「瑞姫・・・!!!!!」
そこには、眠るようにして瑞姫が沈んでいた。
*
けれど噴水のところにはいなくて。
でも絶対にここにいるような気がして、公園を一周してみたけど、どこにもいなかった。
「・・・くそ・・・!」
俺があんなことを聞いたせい?
後悔と自分への腹立たしさが腹のあたりでぐるぐる混ぜこぜに渦巻く。
一か月近く一番そばにいて、結局、何にも瑞姫のことを分かってなかったのか、俺。
とりあえず噴水の広場に戻ってきても、やっぱり瑞姫はいなかった。
けれど、・・・なんだ?
その時はじめて気がついたけど、噴水の池の中から、ひも?みたいなものが伸びている。
なんだろう。
また、嫌な予感がする。
心臓が、気持ち悪いくらいにどくどく、脈打っている。
予感が俺の脚を勝手に動かして、早く早く噴水のところにいこうと急かした。
でも足はなんだかもつれるし、そんなに距離なんてないのに、全然噴水が近くならないし、怖いくらいだった。
そして、瑞姫を見つけた、あの時の記憶が、やたらと頭の中でぐるぐると回っていて、空がどっちか、わからなくてなってしまいそうだった。
やっとの思いで噴水にたどりついて、その池の中をのぞいた瞬間。
あんなにどくどく脈打っていた心臓が、止まったような気がした。
「瑞姫・・・!!!!!」
そこには、眠るようにして瑞姫が沈んでいた。
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