ひと夏の短い恋【短編】
「大山どうした?
何か元気ないみたいだけど・・」



「高野くん
進路は?もう決めたの?」


「進路?
ああ、まだ全然だよ~
どうしようかと思ってってさ~」



「うそ!!!」




「!!!
大山??」






「決まってないなんてうそだ!!
高野くん・・・

東京の大学に行くんでしょ??」




「大山なんでそれ・・・」



「昨日、久保先生が話してるの聞いたの。
芸術の才能があるからって」



「それは、まだ検討中で正式には決まってないから
ちゃんと決まってから言おうと思って・・」




「ちゃんと決まってからって??
東京に行くって決まってから私に言うつもりだったの?
決まってからじゃ、もう遅いじゃん・・・・」


「ごめん・・・
そんなつもりは。変な心配かけたくなくて・・
ごめんな・・・」






・・・・・・・
私なに感情的になってんの。
バカだ・・・
高野くんに謝らせて。
私・・・





バサッッ


!!!!!
< 42 / 51 >

この作品をシェア

pagetop