俺様系彼氏と純粋系彼女
「知らないと思うけど、疾風と奈瑠ちゃんも家、隣なんだって。あいつは今年、引っ越したからだけどさ。」
「知らなかった…」
「俺は、疾風から報告をメールで受けた。あいつらの両親が友達同士で、隣同士で家を建てて、塀は二軒分まとめて建てたから、行き来は自由に出来るんだって!!ほとんど、奈瑠ちゃんの家の方に帰る事が多いらしいけど。疾風ママが奈瑠ママと一緒にいるからだけどさ。今日話す気だったみたいだったんだけど、鈴汰のせいで話せなかったって落ち込んでたってさ。疾風がメールくれた。今日以外で話す気なかったみたい(笑)明日、お家に呼ぶ気だったみたいだから。」
「奈瑠は気を使っちゃったんだね…」
「というより、言わないで、俺らを連れて行こうと思ったんだけど、やっぱり隠し事はいけないと思ったから、俺から言っておいてってさ。奈瑠ちゃんは鈴汰って人が気になってしょうがないみたい…なんでだろうって不安がってた。颯天がさ…」
「奈瑠ちゃんも彼氏いるんだぁ〜」
「お父さんはいつまでいるの?」
「いちゃ駄目?」
「駄目!!!」
「朱のケチ!!」
そう言い残して、部屋を出ていった。
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