巡愛。~ずっと好きだった~
「…本当だ、入ってる。…俺はまだアドレスを設定していないのだが…普通はどんなアドレスにするんだ?」
「あ、そっか!まだ番号のままなんだね。普通は…名前と誕生日とか…かな?」
アドレスの設定の仕方を教えてあげると、暫く悩んだ後…しかめっ面になりながら設定していた。
「できた!よし、俺も赤外線で送るぞ!結衣さんっ!」
「は…はいっ!」
すごく嬉しそうな健ちゃんに少しビックリしてしまう。
だけど…こういう所は、無邪気で可愛いな。
お互い携帯を近付けて…今度は私の携帯が受信した。
「岡田健士郎…来たよ!」