巡愛。~ずっと好きだった~
急に寂しくなってしまって。
「あ…健ちゃんのお父さんお母さんって、二人共仕事で夜遅いんじゃなかったっけ?」
「…そうだ。」
あまり詳しくは知らないけど、確か二人共忙しいから、健ちゃんはおばぁちゃん子だって聞いた事がある。
「いつも夕飯はどうしてるの?」
「…適当だ。」
そんな、オバサン作り置きしたりしてないの!?
「ダメだよ、ちゃんと食べなきゃ!育ち盛りなんだから!」
「…これ以上、育ってどうする。」
少し困った顔する健ちゃんだけど。
「そういう問題じゃないの!それ位の年頃は一番大切なんだから!」