巡愛。~ずっと好きだった~
二人同時に、顔が赤くなってしまって…恥ずかしい空気が流れた。
「わ…私が片付けるから!」
「そ…そうだな…そろそろ失礼する…。」
パッと健ちゃんが手を引っ込めた。
これ以上、引き留める理由もない私は…素直に健ちゃんを見送る事にした。
中学生を…夜遅くまで引き留める訳にはいかないし…。
健ちゃんの彼女でもないし…。
これ以上、傍に居たら…好きって言ってしまいそうだし…。
「じゃあ、気をつけてね!」
玄関まで健ちゃんを見送った。
「…結衣さん…、あの…。」
真面目な顔して、何かを言おうとした健ちゃん。