巡愛。~ずっと好きだった~
「食べようか!」
「いっただきま~すっ!」
克也はすぐにおにぎりにがっついた。
「いただきます…!」
負けじ…と健ちゃんもがっついて、私は嬉しくなってしまう。
「うまーっ!」
喜ぶ克也。
「そう?お姉ちゃんには負けるけど。」
「ん…まぁな!俺の母ちゃんが一番美味いけど!」
「そんな事はない…!」
自慢げに言う克也に、突然健ちゃんが割って入ってきた。
「俺は…結衣さんが一番だ。本当に…母さんより、ずっと美味い。」
真剣な顔して、そんな風に言われたら…私はすごく照れてしまう。
「ほんと…?ありがと…。」