巡愛。~ずっと好きだった~
健ちゃん…あなたは、晴信さんですか…?
私が景虎さんなのか、自信はないけど。
あなたが好きな人は…誰ですか…?
「ご馳走様でした。本当に美味かった。午後からも頑張れそうだ。」
にこっと嬉しそうに微笑む健ちゃん。
気合い入れて、頑張って良かった。
「うん、頑張ってね!午後からは何に出場するの?」
「800メートル走だ。必ず、勝つ。見ていてくれ。」
いつになく、真剣な表情で私を見て言い切る健ちゃん。
何だろう…すごくドキドキしてしまう。
真剣で、真っ直ぐな…男の子の顔。
「う…うん。応援してる。頑張って!」
「岡田!そろそろ…。」