巡愛。~ずっと好きだった~
なんか…頭がこんがらがってきちゃうよ…。
克也と入れ違いで、健ちゃんがやってきた。
「結衣さん!」
「一位、おめでとう!」
私は複雑な気持ちになりながらも、お祝いした。
「あぁ…その…話がある。一位になれたら…言う決心だった。聞いてくれるか?」
「…なに…?」
健ちゃんが、すごく真剣な顔してる。
じっと…私を真っ直ぐ見つめる。
一瞬にして、緊張した空気が流れた。
「ハッキリ言う…俺は、結衣さんが好きだ。」
…ええっ!?
ちょっと…何を…言ってるの…?
克也の話を聞く前なら…その言葉は、死ぬ程嬉しかった。
だけど…。