巡愛。~ずっと好きだった~
優太はおかしそうに笑ってから、続けた。
「あの人は、人質である伊勢の事もすごく大事にしてくれて。すぐ仲良くなったし、尊敬してた。今世で会った瞬間解ったけど、結衣は全く思い出してなかったから。」
「…そうだな。」
「君は…晴信だけど、今の君は…大丈夫、だね。やっぱり、本当の相手は君だと思うよ。結衣はまだ覚醒時で熱が高いから、気をつけてやってね。それじゃ…。」
え、優太帰っちゃうの!?
「優太…!」
思わず声を発したら、優太の声だけ返ってきた。
「結衣、本当の相手と…ちゃんと向き合うんだよ?落ち着いたら、またゆっくり話そう。じゃ…お大事に。」