巡愛。~ずっと好きだった~
でも…女性でありながら城主だった景虎。
そして宿敵、晴信。
晴信が信玄なら…ライバルは謙信…景虎だ。
全部、つじつまが合う。
でも私は…そんな事はどうでも良かった。
健ちゃんが…晴信さんだったのが…何よりもショックで…。
「健ちゃん…最初から私が景虎だって…解ってたんだよね…?」
「…そうだ。」
「晴信が景虎にした事…!解ってて私に近付いたの…!?」
私は晴信が、許せない。
景虎の記憶が甦って…激情が溢れ出す。
「晴信がした事は…本当にすまなかった…!」
健ちゃんは深々と頭を下げて謝ってきたけど。
私は…涙が溢れた。