巡愛。~ずっと好きだった~
そうだね、私…いつも子供っぽいし。
我が儘だし…いつの間にか…優太を疲れさせていたのかも…しれない。
失恋した、この夏。
空いた連休を一人で過ごすのは、嫌だったんだ。
唯一、女らしいと思ってた自慢のロングストレートをバッサリと切り、私は実家に帰った。
実家は、長野県の田舎。
実家の前には小さな川があって、夏でも涼しい。
帰って失恋したことを話すと…優太との結婚を期待していた母は肩を落とした。
「あんたも、もう25なんだから…。」