巡愛。~ずっと好きだった~


そうよ、私には…忘れるっていう選択しか、ないんだから。







久しぶりの仕事。


何だか現実に戻されたような感じがして、パソコンを打つのも怠かった。


私、かなり休みボケしちゃってるな…。


自分に与えられた仕事だけは、ちゃんとこなすけど…気が付けば、健ちゃんとの楽しかった夏休みばかり思い出してる私がいた。


思い出は思い出として、大切に胸に閉まってればいい。


だけど…どうして、こんなにも苦しいんだろう…。


胸が…締め付けられるかのように…痛い。



「…結衣?どうしたんだ、その髪…!」



< 68 / 201 >

この作品をシェア

pagetop