巡愛。~ずっと好きだった~
怠い仕事が終わって、溜息を吐きながら廊下を歩いていた時だった。
「優太…。」
休み前よりも、少しだけ日焼けした優太が驚いた顔して私を見る。
「あぁ、バッサリ切っちゃった!暑いしね!」
私は優太に遭遇しても、辛いとか悲しいとかは、もうなかった。
だけど…優太は優しいから。
「ごめんね…。」
私よりも、優太が辛そうな顔する。
私も、少し無理矢理笑ってるけど、決して優太の事で辛い訳ではなかった。
でも多分、優太は…自分が新しい彼女作って私を捨てた事に、負い目を感じてる。
もう…良いのに。