EACH WOUND
そして私はまた自傷する。
生きていると実感したいから。
この醜く歪んだ世界で私は生きているのだと。
そして私は自分ばかりか他人までを傷つける。
「やぁだー!なんか臭くない?」
「臭い臭い!なんかこいつから臭わない?」
取り巻きの二人が大きな声で喚く。
さぁ、傷ついた顔を見せてよ。
今までの子たちみたいに。
私と同じように苦しみなさいよ。
苦しんで傷ついてボロボロになりなさいよ。