EACH WOUND
なんか成り行きでさっきは隣に座るように言ったり、髪を乾かしてあげたりしちゃったけど。
彼女の瞳を見て、思い出したから。
人を傷つけることの痛さも。
傷つけられることの悲しさも。
全部全部、思い出したから。
言葉でどんなに否定したって。
もう傷ついてない、もう忘れた。
そう言ったって。
心はこんなに覚えている。
思い出す度に苦しくなる。
痛い、痛いよ、心がそう言ってる気がする。