キミの隣に
「まだ・・・って・・・」

何で知ってんだよっ?!

「わかるに決まってんじゃん。
鷹尾さん分かりやすいん
だもん。」

里奈は、呆れた風に
生温かい視線を 
こちらに向けて来た。

「だけどさぁ、渡辺さん、
マジな返事、したのかなあ。
結構、盛り上げ上手じゃん?」

狩野さんが腕組みをする。


やっぱ・・・ノリなのか?

素直に喜んでたけど・・・

だったら、俺って
どんだけマヌケだよ。

「鷹尾君、行ってきたら?
渡辺さんと透達
飲み直してるはずだから。」

場所聞いたげようか?って
狩野さんは言う。

透の師匠にするには
勿体ないほどの
出来た人物だ。

でも、さすがに
甘える訳にはいかない。

「俺、彼女、気になるんで、
先にあがります。」

言って、ギターケースを
手にとる。

「おうっ。」

「せっかく頑張ったんだから
しっかり、詰めろよ。」

「報告待ってるよん」

三人に見送られて店をでた。

一見、温かく見送ってる様だが
・・・奴らは、完全に
面白がっているだけだ。

 

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