キミの隣に
出張から帰ってきて数日後、
仕事を終えた真月が
部屋にアソビに来た。
食事がてら、
あの翌日の様子を
話して聞かせる。
「へぇっ。
七海ちゃんがそんな事
言ったんだ?
しっかりしてるねぇ。
感心しちゃうよ。」
そんな所まで、
考えてなかったと
真月は苦笑する。
「やっぱ、現実離れ
してんのかなあ。私。」
おまえで、そうだったら
俺は、どうなるんだよ?
「なんか、そういうの考えたら
面倒くさくなるよねぇ。
わざわざ結婚すんのって。」
パスタをフォークに絡めながら
彼女はいう。
まだ、はじまった所なんだから
そんな早く投げ出そうと
すんなよ・・・
気持ちが変わったとか
やっぱり俺とは合わないって、
理由で振られんなら
まだしも・・・
面倒臭いって
どーなんだよ?!
せっかく頑張って
いったんだし・・・
「もうちょっと
結論だすの待とうよ。
・・・って、ん?」
あ?
・・・寝てる。
食いながら寝んなよ。
子供と一緒じゃねぇか。
苦笑混じりに食器を下げた。