キミの隣に
 

軌道に乗り出した音楽も
続けたい。


中途半端に
ひっかかり続ける事も
自分の中に残ってる。


樹里の事だ。


自分の中で終わり切ってない。
こうしてそばにいると
嫌という程、思い知らされる。

あの時のまま、
時間がとまってるって。

自分が、まだ、
好きだって・・・
思ってるって事。


だけども・・・
年齢、独身・・・
先を考えれば
断れない理由もあって。

断れない理由の方が
わたしの人生に
大きく働く理由を残す。


「じゃあ、
半時間ほどで
向かいますので。」

電話を切って
ため息をついた。


せめて・・・
あと一週間返事を
待ってもらおう。

相談なんて

するような人間も
いないけど・・・


心の準備が
足りてなかった。




 
 
< 147 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop