キミの隣に
素人趣味の延長じゃないのか?
彼女にとって、音楽ってのは。

「こだわってるよな?
そこんとこ。」

「次から、先生が困るでしょ?
イメージ、あるんだし。」

俺の仕事ってこと・・・
考えてって・・・って、事か。

どっちかってと、
男としての俺を
考えて欲しいんだけどなぁ。

「音源もってんのか?
探す時間ないんじゃねーの?
貸してやんよ?」

「ホントっ?助かる♪」

「そのかわり、家の近くまで
取りに来てもらっていい?」

プライベートに持ち込む
きっかけが欲しい。
多少強引であろうが。

そう思って吐き出した台詞。

「受付、預けてもらったら
帰りに寄るよ?」

なのに、バッサリ
切り捨てられる。

「家、あそこの傍なんだよ。」

「あそこって、うちの会社?」

「そう。明日、休みだから、
帰りにでも取りに来て。」

何とか、納得をさせた。

「じゃあ、仕事が終わったら
連絡しますね。」

ちっちぇチャンスが
回ってきた。

「仕事中って、電話
キツイだろ?
メアド、教えて。」
 





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