キミの隣に

主張

 
相変わらず、何をふっかけても
顔色一つかえねぇ女だな。

掌で転がされてる様で
悔しくなる。

たまには
うろたえる姿とか、
みてみたい。

・・・とはいえ、接近したのは
半月ほど前の話で。

無理な話だよな・・・。

しっかし・・・おせぇ・・・
真月が出掛けて
30分くらい経つ。

ソロソロ帰って来ても
よくないだろうか?

なんせ、オフィス街なんだから
コンビニは、そこら中に
転がってるし、
仮にこの時間に何か食うっても
そんな店数もない。

荷物も重いだろうから、
迎えにいってやろうと、
鍵と携帯電話を持って、
表にでたとたん、見つけた。

あんなに離れた所にいるのに
どんだけ目立つんだ?

苦笑を噛み殺し、
真月に向かって歩き出した。

 
< 41 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop