キミの隣に
白いシャツ
・・・真月を駅まで送って、
ひきかえす道中
俺は、情けなくて
涙が零れそうになっていた。
ホントは
酒の力を借りて
あと、ちょっと
ほんのちょっと
距離を縮めたかった。
いや、もっといえば
ヤルところまで
いきたいというか?
何か、形が欲しいというか?
・・・正直、
連れて帰りたかった。
・・・けど
ムードにならないというよりは
持ち込めないというよりは
何か、こう
自分の中でしっくり
いかなかった。
自分だけ追っかけてんのが
堪らなく嫌だった。
せめて、男として
意識してほしかった。
真月から言わせたいって
いうか。
もちろん、
自分から要所は押さえる
言葉も態度もとるつもりだ。
でも
あまりに、真月は
俺を男としてみてないようで
不安になっていた。
だから、少しでも
透がいってたような
二年前の気持ちとかーーー
今の俺の立ち位置とか
何か、アイツのなかで
どんな位置付けなのか
わかるような
ヒントがほしかった。