キミの隣に

だから、オーダーしたのは

「あ‥‥っと、
白のシャツとジーンズ」

この、ありがちな、
ダサくなる可能性が、
存分にある組み合わせを、
真月は、どう料理するのか
興味があって、いってみた。

　
最終の合わせの時に、
着て来てこいって言ったのは


なんとなく


こんな予感がしたから。



俺は、真月を
なるだけ自分に染めたくて、
衣装なんてどーでもいーけど
言ってみたわけで。



「おまえは・・・」



わざとやってんのか？


言葉を失う。


七海もそんな恰好にミュールで
レッスンに来るけど・・・


マイクロ丈の
ブルーのデニムパンツに、
白のシャツ、素足に金色の
ピンヒールのサンダル

大人の女がやると
劇的にエロい。

「だから、おまえは
エロいってゆわれんだよ。」

全然、俺色になんて
そまんなくて。


・・・先に見ててよかった。

当日だったら、
間違いなく動揺してた。


「あれ？鷹尾君でも、
エロいって思うの？

いや〜っ、そういう対象じゃ
ないのかと思ったよ。」

言って、真月は、
カラッと笑う。


・・・どういう意味だ？