キミの隣に
・・・普通はな。


「そ。よかった♪

ね。樹里、買い物付き合って♪

衣装練り直すから、
一緒に見にいこう。」


・・・全っ然
わかってねぇな。コイツ

流石に、ムッとする。


だから、他の奴に
生足、見せたくないん
だってば。

「ダメ。俺、イベント用の
譜面書かねぇとダメだから
時間ないの!

あ真月、買い物行く時間
あるんだったら、
手伝ってよ。」

「タブ譜なんて書けないよっ」

「キーチェンジだけでいいよ。
これ、コード変更して。
そこにキー書いてるから。
キーの変換表、
ここに載ってるから
参考にどうぞ。」

先日、小難しい顔をして
キー変更をしていた
真月を思い出し、
初心者用のテキストを
渡してやった。

「サンキュー。
ねぇ、カポで変更できる奴も
書くの?」

流石、アンプラグド経験者
原譜でわかるか。
ツボを押さえていやがる。

「うん。運指変更するコードも
あるから、カポって書いて
おいて。」

「チューニング変える
指示がある分も、
但し書きしておくよ?」

「ヨロシク。」

助かる。
目から鱗だな。

 


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