キミの隣に
「譜面、どおする?」
「鞄の中に入れておいて。
あ。ついでに、
Tシャツとって。
着替えたいから。」
「了解。」
ギターを直し終えて
彼は、さっさとシャツを脱ぎ、
額の汗を拭ってる。
座って弾いてるだけなのに
汗かくんだね。
あんだけ、ライト浴びれば
そうもなるかあ。
「鷹尾君、色、白いよね。」
思わず、その白さに
見入ってしまう。
「昼間寝てっからかなあ。
最近、ちゃんと朝起きて
夜ねてんだけど。」
洗面台で、顔を洗って
ホッとため息を落としている。
「いや、それ普通だよ?」
手渡したシャツを着ようとして
彼は、こちらをみる。
「あのさ、見られんの
恥ずかしいんだけど・・・」
あ。
そういうのは
気にするんだ・・・。
人の指に舌絡めるわ?
いきなりキスした人が。
「真月の裸見せてくれんなら
話は別だけど?」
そういって、
人の悪い笑みを零す。