僕と僕らの一年間
プロローグ
僕は誰だ。
お前は海斗じゃないか。
ここは何処だ。
お前の学校じゃないか。
これは何だ。
これはただのゲームだよ。
ゲーム?
これが?
「海斗!危ない!」
前から弾丸が飛んでくる。
鼻の先30センチと言ったところで弾丸は消えた。
「サンキュー。翔。助かった。」
翔には誰もかなわない。
時間を止められるから。
反則だよな。
僕は下から石を拾うと
それを思い切り相手にぶつけた。
投げた訳じゃない。
石が受ける重力の方向を変えただけ。
……
気が付くと辺りからは敵の姿がなくなっていた。
翔みたいに強くなりたい。
けれど、
戦う理由なんていらない。
そう
また戦おう。何度でも。
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