ふたご王子に恋をした
スゴい展開キター!!


でも言われてみれば確かに、この家に置いてあるものって高級なモノばっかだし…そもそも!ファミリータイプのマンションに2人で暮らしてること自体リッチだし!


社長の息子と言われても何ら不思議ではないというか…



「お父さんとは、一緒に暮らしてないの?」


「あー…うん。ちょっとね、色々事情があるから。」



そう言った旭の横顔は悲しそうで、そんな顔を見たのは初めてだった。



それぞれ家庭の状況って違うし、色んな家族の形があるから人んちのことを根掘り葉掘りは聞けないけど、少なくとも旭は寂しい想いを抱えてるような気がした。



「ごめんね!なんかテンション下がる話して!サラッと聞き流しといて☆」



今さらー!!




「今日はもう帰ったほうがいいよ☆ごめんね、こんな状況じゃゆっくりお茶も出せないし、イチャイチャも出来ないからさ。」


「イチャイチャは余計だよ。」


「願望がつい口に…」


えへへと笑いながら旭は黙々と片付ける。




事態は大変なのに落ち着いてまるで慣れたように片付けてる。


きっと今日が初めてじゃない。


前からも何度かあったんだろうな、こういうこと…

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