ふたご王子に恋をした
どうしてこんなことになったんだろう…


人のデリケートな問題だから踏み込めないのは分かってるんだけど…


旭の言う通りサラッと聞き流しておけばいーのかもしんないけど…


なんだかスゴーく気になる…


なんでこんなに気になるんだろう…



それに、旭をこのまま放って帰るのはなんだか可哀相だった。


同情してるわけじゃない。


してるわけじゃないけど…



「………あの、もう少し、ここにいてもいい?」


「えっ?」




ヒーッ!
あたしとしたことが何口走ってんの!


自分でも不思議なくらいポロッと言葉が飛び出してしまった。



「うちに?」


「そ、そう…」



言った手前、もう引き返せない…!



「別に俺は平気だけど…おうちの人心配しない?まぁ、となりだけどさ。」



と、少し心配そうに言う旭。



普段は泊まってけばとかふざけたこと言うくせに、いざとなると色々気にしてくれんじゃん。



「今日はウチ、みんな出かけてて誰もいないんだ。どうせ家帰ってもひとりだし…2人でやったほうが早く片付くよ!今度はケガしないように気をつけるから!」


「麻衣…ありがと☆」


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