ふたご王子に恋をした
また二人で片付けを始める。

ほうきではいたり、小さい破片は掃除機で吸い取ったり、二人がかりでも意外と時間がかかって全部が終わって元通りになったのは11時近くだった。


「…やっと終わった。」


「麻衣のおかげだよ☆なんとか元に戻ったけど…食器はだいぶ減ったから買い直さなきゃだな。」


「確かに…」



大きなゴミ袋半分にドッサリと割れた食器…


ゴミ出しも大変だなコレは…



「今、お茶入れるから座ってて。」


「あ、それならケーキもあるから一緒に食べない?」



すっかりケーキの存在忘れてたけど本来の目的はこのケーキを届けることだったんだよね。


「わーいわーい!やったー☆甘いの大好きー♪」


「子どもかっ!」



旭がお茶を入れて、あたしはケーキを皿に乗せた。


そういえば、片付けに集中してたから気付かなかったけど、あたしめっちゃお腹すいてる!




「いっただっきまーす!」


「めしあがれ♪」



「おいしーっ!」



働いたあとのケーキはホントにおいしくて、人のこと言えないくらいあたしも思わず子どもみたいに、はしゃいでしまった。

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