ふたご王子に恋をした
「俺、軽いわけじゃないから!」


「あー、はいはい。」


「信じてくれる?」


「うんうん。」



めんどくさいのでとりあえずうなずいておく。


「ならヨカッタ☆麻衣には軽いって思われたくないから。」


めげたと思ったら笑い出したし…忙しいな~。


「…………麻衣。」


「今度はなに!」



黙って食えないのかアンタは!



「…今日のことはみんなには言わないでほしいんだ。」



いきなりマジメなテンションに戻るし…



「…わかったよ。」


「ごめんね…」


「そういえば…陽帰ってこないけど、平気なの?」



手、ケガしたまんま出てったけど…大丈夫なのかな…



「こういう日は帰ってこないんだ。ヒナもひとりのほうが冷静になれるみたいだから。明日には戻ってくる。」


「そっか……」


「うん…ヒナのことも心配してくれてありがとね。」


「あのさ…旭。なんでこんなことになったのか言いたくなければ言わなくていいし、あたしも深くは聞かないけど…何か出来ることがあったら言っていいよ。」


「出来ること?」


「うん。」


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