ふたご王子に恋をした
旭ってちょっと変わってるし、チャラいし(本人はチャラくないって言ってるけど!)変態だし、ニガテなタイプだけど…嫌いってわけではない。


困ってるなら力になってあげてもいいかなって思う。


あたしも見捨てるほど冷酷な人間ではないし!



「ほら、勉強教えてもらったし!お返しってゆーか…ね。」



あたしは照れくさそうに頭をかいた。



「麻衣は優しいね♪」


またそういうこと言う…



「あ、麻衣ちゃん☆ちょっとこっち来て!」


「なに?」



前に座っていた旭は思い付いたように手招きをするとポンポンと床をたたいた。


どうやらとなりに座れってことらしいけど…なんだろう?



「ありがとね☆」


「!!」



そう言うと旭はギューッとあたしを抱き締めた。



え!?
ちょっとちょっと!



「出来ることがあったら言ってって、言ったよね?」


「い、言ったけど…」


「じゃあしばらくこのままでお願いします☆」



いや…

そういう意味じゃないんだけど!


やっぱりただの変態じゃん!

< 115 / 389 >

この作品をシェア

pagetop