ふたご王子に恋をした
「じゃあ俺は巨峰にしよ☆……麻衣?どうかした?」


「いや、別に…」



そんで本人は騒がれてても全っ然気にしてないし…むしろ気付いてない!



「すいませーん。巨峰とミルクティーくださーい。」


そう言って2つ分のお金を出す旭。



「へっ!?いいし!自分で出す!」




おごってもらうギリはないよ!




「いや!俺が出す!」

「あたしが出す!」




お互い一歩も譲らない。



「ほら、今日付き合ってもらったお礼としておごらせて☆」


「ま、まぁ…それなら…ゴチになります。」


旭からジェラートを受け取り一口食べる。


「うっまー!コレ超おいしいよ!」


おいしさのあまり思わず顔がニヤけてしまうーッ!


「マジ?一口ちょうだい!」


「いいよ、はい。」


「え?」


「なに?」



せっかくジェラートをさし出してやったのになぜか不服そうな旭。


「あーんとかないわけ?」


「は!?あ、あるわけないでしょ!」


アホか、コイツ!


「じゃあ俺がしてあげるね☆」


「やらんでいい!」


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