ふたご王子に恋をした
「ちぇ、つまんな~い。これじゃ全然デートっぽくないじゃん!」


「いや、そもそもデートじゃないし!」


「はいはい。」



旭は少しムッとしながらまたジェラートを食べ始めた。


てか、デートじゃなくていいってことで納得したのはそっちじゃんか。


ふてくされないでよ!



「あ、麻衣さん!このあと行きたいとことかあります?」


「行きたいとこ?そうだなぁ~…あぁ、サンダルちょっと見たいかも!…てか、なんで敬語よ。」



「サンダルね!オッケー!」



質問スルーかい!




「そうと決まったら早く行くよ!どこ!?どこの店!?」


「え、ちょ!まだ食べてる途中なんだけど!」



待ちなよアンタ!

思いたったらすぐ行動するクセやめてくれ!



ジェラート片手に人混みを抜けてお気に入りのショップを目指す。お店につく頃には全部食べ切っていた。


「へ~ここかぁ~!かわいーね☆麻衣です!ってカンジ!」


「どんなカンジだよ。」



不審者なみに店内をキョロキョロする旭を放置してサンダルが売ってる場所へと移動する。


うひょ~!
超かわいー!


ミュールもいいし、トングもいいよなぁ…

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