ふたご王子に恋をした

「さっきは、悪い。」


「え？」


「アイツの言うことは気にしなくていいから……」


「あぁ…どうせ私は頭が悪いですからね、そんなことちっとも気にしてませんよ。」



「お前、相当根に持ってるだろ。」


「別に～。」


そう言いつつ自然と唇はとんがっていた。



「……その…話したくなければ、言わなくてもいいんだけど…さ…こないだのも…お父さんが関係してるの？」


今日の暴れっぷりを見れば大体分かる。



「…………まぁ、そんなとこ。」


「そう…。」



「旭が言ってたけど、お前聞いたんだろ、うちのこと。」


「えっ！？あー…軽くね。詳しくは聞いてないけど、お父さんとは一緒に暮らしてないんだよね？」



「アイツは俺らのことが嫌いだから。一緒になんて暮らさねーよ。」



嫌い、だから？











「俺たちを憎んでるんだ。」