ふたご王子に恋をした
「お前がアイツのことどう思ってるか知らないけど、アイツと仲良くしてもいいと思ってんなら認めてやってほしい。」



普段はヘラヘラ笑ってて、チャラい旭だけどあれは本当の姿じゃない。



笑ってれば、明るくいれば、自然と人が寄ってくる。


寂しくない。


自分の居場所ができる。


認めてくれる。







陽は自分を守るために壁を作った。


旭は存在を認めてほしくて自分を作った。




二人が感じてる孤独感は全く一緒だけど、その捉え方はちがくて、二人はそれぞれ違う生き方を選んだ。



だからあんなに正反対になった。



だけどきっとお互い必要な存在には変わりない。



血の繋がった家族なのに、親子とは程遠い冷たすぎる関係。




本当にこれでいいのかな…



亡くなったお母さんはこんな風になるなんて望んでないハズなのに…



だから二人を産んだハズなのに………


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