ふたご王子に恋をした
大量の洋服とタオルで前がよく見えないままヨロヨロと旭の部屋に向かう。


「……うー…おりゃっ!」


器用に足で扉をあけて中に入る。


「…おじゃま……どわっ!!」


中に入った瞬間、足がもつれ何かにドカっとぶつかりベッドに倒れこんだ。



「……いっ……………た――――!!小指っ!うおーっ!足の小指ぶつけた!死ぬっ!」



ヒーッ!
痛すぎる!!
涙出るー!!


苦痛に顔をゆがめ、両手で小指をおさえる。


「はぁ……ん?げっ!」


ふと、下に目をやると入口付近に何冊か本が落ちていることに気が付いた。


どうやらぶつかったのは本棚でその弾みで落ちたらしい。


「仕事増えたし…」



ジンジン痛む足を引きずりながら本棚に本を戻していく。



「うわー…なにコレ。読めんし。」



本のほとんどが英文。


もう何の本かさっぱり分かんないんだけど。

こんなのばっか読んでるとかアイツ何者!?


ほとんど入れ終わり、最後の一冊を手に取る。



「あれ……これ、アルバム?」


< 175 / 389 >

この作品をシェア

pagetop