ふたご王子に恋をした
『産まれてくるあなたたちが双子の男の子だと分かったとき、お母さんはとってもうれしかったの。
だって、同時に二人も産まれるのよ?きっと楽しいはずだもの。
男の子だと知ったとき、すぐに名前が思い浮かんだわ。
それが旭と陽。
2人には、お日さまのように明るくキラキラ輝いて、ポカポカあったかくて優しい子になってほしい。
それがお母さんの願いです。
あなたたちがこの手紙を読んでいるということは、お母さんはもうこの世にはいないのでしょう。
大きくなったあなたたちをこの目で見れないのは少し寂しいけれど、
あなたたちが元気で今を生きているのであれば、お母さんは十分です。
目には見えなくても、お母さんはいつでも二人の側にいるわ。
だから寂しいなんて、悲しいだなんて思わないで。
いつも笑っていて下さい。
あなたたちの母
市瀬 茜より』
手紙を読み終えたあたしの目からは自然と涙がこぼれていた。
お母さんの優しさがあたしの胸に痛いほど突き刺さる。
「……麻衣?何してんの?」
「わっ!」
だって、同時に二人も産まれるのよ?きっと楽しいはずだもの。
男の子だと知ったとき、すぐに名前が思い浮かんだわ。
それが旭と陽。
2人には、お日さまのように明るくキラキラ輝いて、ポカポカあったかくて優しい子になってほしい。
それがお母さんの願いです。
あなたたちがこの手紙を読んでいるということは、お母さんはもうこの世にはいないのでしょう。
大きくなったあなたたちをこの目で見れないのは少し寂しいけれど、
あなたたちが元気で今を生きているのであれば、お母さんは十分です。
目には見えなくても、お母さんはいつでも二人の側にいるわ。
だから寂しいなんて、悲しいだなんて思わないで。
いつも笑っていて下さい。
あなたたちの母
市瀬 茜より』
手紙を読み終えたあたしの目からは自然と涙がこぼれていた。
お母さんの優しさがあたしの胸に痛いほど突き刺さる。
「……麻衣?何してんの?」
「わっ!」