ふたご王子に恋をした
「じゃあテキトーに作るけど…文句言わないでよ!?」


「わかってるってー♪」


何か言いたげな陽と、満面の笑みを向ける旭を横目にゴハンを作り始める。


ハムエッグでいいよね。


てゆーか、この材料じゃむしろハムエッグしか作れないし!


「旭、お皿出して。」


2人分作り終わる頃、アゴで旭を使う。


「はいはーい。じゃ、これ使って☆」



「……あ、コレ…」



そう言って旭が食器棚から出したものは前に一緒に出かけたときに買った水色と黄色、ピンクの派手な色のお皿。



ちゃんととってたんだ。


「水色がヒナので、黄色が俺で、ピンクが麻衣のね☆」


「はいはい、えーっと水色が陽で、黄色が旭、ピンクがあたし……って、え!?なんであたしのまで!?」


「食べるでしょ?」


「作ったら帰ろうと思ってたんだけど…」


「え~!寂しいじゃん!それに麻衣用でお皿買ったんだから使わないと意味ないし!食べてって!」


「はいはい…わかったよ…」


急遽あたし分のハムエッグも作り、トースターでパンを焼いて完成。



「いっただきまーす☆」

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