ふたご王子に恋をした
「いや、いつ来てもキレイな部屋だなーと思って。」



感心したように答えると旭はクスッと笑った。


「そお?ウチは物が少ないからそう見えるだけだと思うよ。麻衣んちは汚いわけ?」


「何その言い方。なかなかムカつくね。」


「だってそういう感じ漂わせてたから。」


「ウチは汚いんじゃなくて、片付いてないだけ!」


「一緒じゃん。」


「違うってば!」


「あはは☆そうプリプリ怒らないで。麻衣は脳に糖分が行き届いてないんだね、きっと。これでも食べて落ち着きなよ☆」


そう言ってケーキを出す旭。


つーか、全く同じセリフをアナタの片割れにも言われたんですけどっ!


やっぱり双子って変なとこで偶然の一致があるんだね…



今さらながら双子ということを実感。



「飲み物は紅茶でいい?」


「紅茶なんてあるの?」


「何その言い方、なかなかムカつくね。」


「真似すんなよ!」


「あはは☆また怒ったー。」


「なっ!?」


「紅茶くらいあるに決まってんでしょ。まぁ、もらいものだけど。」


「もらいもの?」

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